2/21(火) 第2回 人工知能学研究会の開催について 「身体化された視知覚—人間の視知覚処理における身体の影響—」「Webメディアからの画像理解」
講演者 | 松宮一道 准教授(電気通信研究所・情報科学研究科 システム情報科学専攻 高次視覚情報学) 山口光太 助教(情報科学研究科 システム情報科学専攻 イメージ解析学) |
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日時 | 2017年2月21日(火)15:00-17:00 |
会場 | 情報科学研究科 2階大講義室 |
概要 |
第一部 松宮一道 准教授
概要: 「身体」は今日,認知科学・神経科学を始め,人工知能やロボティクスなどの様々な研究分野で脚光を浴びています.
従来,認知機能は,視覚などの感覚器を通して得られる刺激に基づき外界を知覚する受動的な処理過程から発現し,身体と関係がないと仮定されてきました.しかし,現在では,身体,脳,外界の三つが相互作用する能動的な処理過程から認知機能が発現されると考えられるようになり,身体の重要性が認識されるようになってきました.
本講演では,人間の視知覚処理における身体の影響につ いて,我々の最近の成果を紹介します.
第二部 山口光太 助教(情報科学研究科)
概要: コンピュータビジョンの研究分野では深層学習モデルの普及により、一般画像分類といったタスクでは人間を超えるような画像認識性能が達成されるようになってきました。単純な分類タスクでは大きな成功を収めている深層学習モデルですが、大量の高品質な学習データが必要である、ブラックボックスとして機能しているといった課題も存在します。
本発表では画像認識に使われる深層学習の基本を解説するとともに、ECサイトやブログなどから得られる大規模・低品質なデータから深層学習モデルがどのような概念を識別し、記述をすることができるのか調べた我々の取り組みを紹介します。
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