ブックタイトルGSIS_2019

概要

GSIS_2019

　情報基礎科学専攻は、計算科学、ソフトウェア科学など情報科学の本質を探る基礎理論、超並列計算、大規模高速ネットワークなどのための次世代の計算科学、また情報科学の幅広い可能性を探る数学と数理科学など、未来に向けての情報基礎科学の研究を行っています。また、これらの分野の開拓者になり将来の情報科学をリードする創造的人材の育成を図っています。本専攻は、基幹講座と協力講座からなり、基幹講座は研究科設立当初からの情報基礎数理学講座、情報応用数理学講座、計算科学講座、ソフトウェア科学講座の4つからなっていて、各基幹講座はさらにいくつかの分野から構成されます。協力講座は、情報論理学講座、コミュニケーション論講座、超高速情報処理論講座、情報セキュリティ論講座、広域情報処理論講座の5つからなっています。Department of Computer and Mathematical Sciences is engaged in research in the area ofinformation sciences for the future. Our research subjects include basis of information sciencessuch as computer sciences and software sciences, next-generation computational sciences formassively-parallel computing and large-scale high-performance computing, and a wide rangeof applications of information sciences associated with mathematical sciences. Also we aredevoted to developing future leaders of those fields. Our department consists of the foundationpart and the cooperation part. The foundation part is made up with four sections: MathematicalStructures, Applied Mathematical Science, Computation Science and Systems, and SoftwareScience and Systems. Those disciplines have existed from the very beginning of the GSIS. Thecooperation part is divided into five sections: Logic for Information Science, CommunicationTheory, Ultra-highspeed Information Processing Algorithm, Information Security, andEnvironmental Informatics.情報基礎科学専攻私は情報処理と医療を組み合わせることにより，肝臓外科手術を支援するシステムの研究に取り組んでいます。背景としては，外科医は勤務時間が長く，さらに医療事故のリスクが高いという理由から，外科医を志望する人口が大きく減少していることが挙げられます。特に肝臓は血管構造が複雑であるため，腫瘍を取り除くのが非常に難しい臓器とされています。そこで，私は肝臓の最適な切除領域を自動で見つけ出せるようなアルゴリズムの研究を行なっています。この研究によって，外科医の負担を軽減するだけでなく，患者さんにとっても手術の安全性を保証することが可能となります。情報科学というとコンピュータの世界を対象として研究を行なっているようなイメージを持たれがちですが，私の研究のように，コンピュータを活用することにより現実世界で人をサポートするシステムの研究も行われています．皆さんもこの情報科学研究科で人をサポートするコンピュータシステムの研究にチャレンジしてみませんか？渡部椰也Yaya Watanabe情報基礎科学専攻　博士前期課程2 年知能集積システム学（張山研究室）在学生からのメッセージD e p a r t m e n t o f C o m p u t e r a n d M a t h e m a t i c a l S c i e n c e s1