言語情報学

人間社会情報科学専攻

言語情報学 C01 Language and Information Science

  • 齊藤 いつみ 准教授 (Assoc. Prof. Itsumi Saito)      
研究キーワード自然言語処理、深層学習、人工知能

人と協働して複雑なタスクを実行するAIを実現するための自然言語処理の研究

 人間が日常的に用いている自然言語やその周辺情報をコンピュータが理解し、高いレベルの知識処理を行うことによって、AIが人と協働しながら様々なタスクを行うことを目標として研究を行っています。AIが人と高いレベルで協働するためには、人がコミュニケーションに用いる自然言語を中心とした様々な情報を適切に理解・処理するとともに、処理した内容を自然言語として生成したり編集したりする能力が必要となります。


 我々は、自然言語を中心として画像や音声入力も同時に理解可能な技術の構築や、それらの情報を人間が指示した条件で柔軟に要約したり編集したりする技術に取り組んでいます。近年深層学習を用いた技術の進展によってこれらの能力は飛躍的に向上しましたが、生成される情報の信頼性や多様な入力に対する頑健性などについては課題があります。さらに、効率的に人と協働するためには、指示の意図を正確に理解したり、人が理解しやすい形式で情報を提示するなど、人の認知やコミュニケーションの理解に基づく技術の構築が重要となります。また、日々変化する状況に追随するためには、効率的な情報処理や学習方法の検討も必要となります。これらの課題に取り組み、人間の活動を高度にサポートするAIを構築することを目指します。