地域計量システム分析

人間社会情報科学専攻

地域計量システム分析 C10 Regional Econometric Analysis

  • 藤原 直哉 准教授 (Assoc. Prof. Naoya Fujiwara)      
研究キーワード複雑ネットワーク、非線形科学、空間情報科学、数理工学

ネットワーク科学・数理モデル・非線形科学で社会・経済・地域を見る

近年、携帯電話などの新たな情報通信技術の普及などを背景として、社会・経済と関連した詳細なデータが容易に入手できるようになってきており、そのようなデータを解析する上で情報科学の役割が重要になっている。本研究室では、複雑ネットワーク、数理モデル、非線形科学をキーワードとして、データ解析からモデリングまで幅広く研究を行っている。代表的な研究テーマは例えば以下のようなものである。
 
1) 都市と道路の共発展の数理モデル
2) 地域間の人の流動の時空間ネットワーク解析
3) 感染症の伝播の数理モデルと疫学データ解析
 
1) は空間経済学など多くの分野におけるテーマと関連がある話題であるが、我々は実データを元にネットワーク科学に基づいた新たなモデリングを提案し、その数理的構造についても研究している。2) ではネットワーク解析手法を地理空間データに適用する。3) においては、モデリング・データ解析にとどまらず、公衆衛生学の研究者と分野横断型の共同研究を行っており、感染拡大対策への示唆を与えることを目標としている。
本研究室の研究は以上のように多岐にわたっており、空間経済学・地域科学・空間情報科学・数理工学・データ科学など、幅広い視点を身につけて研究を行う意欲のある学生を歓迎する。