情報通信ソフトウェア学
応用情報科学専攻
情報通信ソフトウェア学 D07 Applied Intelligence Software
データ駆動型科学を支えるデータプラットフォームと、人間調和型のサイバー・フィジカルシステムにより高度な情報通信システムを実現する
現在の情報通信システムは、クラウド、インターネット、各種センサ、エッジネットワーク、小型携帯端末などを含む多種多様な要素により構成された大規模・複雑なシステムとなっている。また、そのシステム内では多くのデータが流通し、高度なデータサービスが提供されている。情報通信ソフトウェア学講座ではこのようなシステム、サービスを支える研究を行っている。
中村研究室では、データ駆動型科学や研究データ管理を支えるデータプラットフォームを対象とした研究開発を進めている。データプラットフォームは、データを収集・蓄積するデータレイク基盤、収集したデータを分析するデータ分析基盤、生成された研究成果等を管理する研究データ管理基盤から構成される。現在、大規模災害やコンポーネント障害が発生しても安全にデータが保護できる技術、計算機の主記憶サイズを超えた大規模データセットであっても機械学習等のデータ分析が効率的に行える技術に関する研究を進めている。
阿部研究室では、社会を構成する多様な主体が高度に相互連携する新たなコミュニケーション環境の実現を目指した研究開発を進めている。具体的には、情報通信システムを構成する多様なコンピュータ、デバイス、ネットワーク、ソフトウェア等の有効活用を図るため、人物や環境の状況として獲得された様々な情報を各構成要素へ反映することで、各々に能動性を与え、相互の自律的な協調・連携により人間・システム双方にやさしいサービスを提供する「人間調和型情報通信基盤」について研究を行っている。特に、人物や環境の状況を映像等から獲得するためのマルチメディア情報の知的処理技術、獲得した状況を構成要素へ反映する応用技術、構成要素の自律的な協調・連携を実現するための現実空間と仮想空間の感覚的融合等に関する研究を進めている。
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ピークシフト方式によるデータプラットフォームの耐久性改善
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情景中の物体の認識を行わない人物-物体のインタラクション検出