多田隈建二郎准教授らが第8回ロボット大賞 文部科学大臣賞を受賞

応用情報科学専攻 人間ーロボット情報学分野の多田隈建二郎准教授らが、第8回ロボット大賞 文部科学大臣賞を受賞しました。

 

ロボット大賞は将来の市場創出への貢献度や期待度が高いと考えられるロボット及びロボット応用システム並びにロボットに関連するビジネス・社会実装、要素技術、研究開発及び人材育成を表彰することにより、ロボット技術の開発と事業化を促進し、技術革新と用途拡大を加速する、社会に役立つロボットに対する国民の認知度を高め、ロボットの需要を喚起するとともに、全国から広く募ることで我が国のロボット技術の動向を把握することを目的としているものです。

 

この賞は多田隈准教授らの開発した“耐切創性式の柔剛切替グリッパ機構 「Omni-Gripper」”に対して贈られました。

 

耐切創性式の柔剛切替グリッパ機構 「Omni-Gripper」

袋自体に柔剛切替機性を持たせるために、袋膜間に粉体を充填して三層構造とすることで、粉体充填量を少なくし、それにより高い柔軟性を特徴とする新たなグリッパ機構。
従来の袋型グリッパと比べて低い押付力でも対象物形状へのなじみ性が高く、さらに素材の工夫により耐切創性を保有するため鋭利な対象物でも袋が破けることなく把持することが可能。
詳細(第8回ロボット大賞ウェブサイトより):
http://www.robotaward.jp/winning/8th%20Robot-GBsingle03.pdf

 

今回は、既に存在する技術をもとに豊富な現場ニーズを最大限取り込むことを念頭に置いて開発が行われており、リハビリ現場に導入されることを第一に考えた社会実装の面において、また、機器の導入だけでなく導入時に併せて必要な研修やベストプラクティスの共有が行われている点、結果として当初の目標を大幅に上回るスピードで導入が進むなど、事業性の面でも今後が期待されるという点が評価されました。
表彰式は10月17日(水)に東京ビッグサイト 東6ホール内メインステージにて執り行われました。

 



表彰式にて

 



多田隈建二郎准教授(中央)、博士後期課程1年 藤田政宏さん(右)

 

 

なお、今回のロボット大賞では未来科学技術共同研究センター 永谷研究室が国土交通大臣賞を受賞しており、東北大学は文部科学大臣賞・国土交通大臣賞のダブル受賞となりました。

 

第8回ロボット大賞受賞ロボット:
http://www.robotaward.jp/winning/index.html

 

東北大学が第8回ロボット大賞「国土交通大臣賞」と「文部科学大臣賞」を受賞(東北大学ウェブサイト):

https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2018/10/press20181024-01-double.html


問合せ先:

情報科学研究科

田所・昆陽・多田隈 研究室
Tel:022-795-7025