第7回統計科学セミナー「関数データ解析に基づくスパース観測データのクラスタリング」のご案内
講演概要:
離散的にデータが観測される経時測定データや空間データに対して、関数データ解析では個々のデータを関数化し、得られた関数をデータとして扱って解析を行うことが多い。 例えば、個体ごとの観測点や観測点数が異なるデータの場合、古典的な解析手法では扱いづらいことが多いが、関数データ解析では関数化処理により容易に解析することができる。
経時測定データにおける個体のクラスタリングにおいても、個体ごとに事前に平滑化を施し関数化することで適切に解析可能である。
一方で、経時測定データにおいて、個体ごとに少数の時点でしか測定値が得られない場合がしばしば生じるが、そのようなスパース観測データにおいては、単純な関数化処理ではその背後にあるクラスタ構造を推定することは困難である。
本発表では、まずは単純な関数化処理に基づくクラスタリング法や関連手法について紹介し、スパース観測データに対するシンプルなクラスタリング法の提案について説明する。
イベント概要
イベント名称 | 関数データ解析に基づくスパース観測データのクラスタリング |
日 時 |
2024年6月12日(水)16:30 ~ 17:30 現地開催 |
開催場所 | |
講 演 者 | 山本 倫生(大阪大学) |
対 象 者 | 講演に興味のある学内外の方(研究者,学生,その他) |
セミナーHP | https://www.math.is.tohoku.ac.jp/~arakilab/tohoku/lectures/ |