第8回統計科学セミナー「Landscape Ecology & Resoruce Managementを軸にした最適化モデルの展開」のご案内
講演概要:
森林資源を取り巻く社会環境は過去数十年で大きく変化してきました。それに伴い、資源管理の意思決定を支援する最適化モデルも複雑化しています。
かつて木材生産を主目的として利用されてきた森林資源は、現在では野生動物の生息地などの森林生態系サービスを提供する資源として見直され、その管理の仕方も様々な時空間的な制約が課されるようになっています。
1980年代に導入された大面積皆伐を回避する隣接制約に続き、伐採後の緑化回復を狙った隣接緑化制約、隣接制約により細分化され過ぎた林分を逆に集約する最大伐採許容面積制約などが新たに考慮されるようになってきました。
最近では、小規模な保護区を拡張するためのバッファーゾーン形成や、分断された生息地をコリドーで連結するコリドー形成問題なども資源管理で考慮するようになり、Landscape EcologyとResource Managementを対象とした最適化モデルが展開されています。これらの制約はしばしば連続的な伐採作業を分断し、環境保護活動と連動していますが、解の探求は非常に困難になっています。
今回の発表では、これまでに構築してきた最適化モデルを紹介します。
イベント概要
イベント名称 | Landscape Ecology & Resoruce Managementを軸にした最適化モデルの展開 |
日 時 |
2024年6月19日(水)16:30 ~ 17:30 現地開催 |
開催場所 | |
講 演 者 | 吉本 敦(統計数理研究所) |
対 象 者 | 講演に興味のある学内外の方(研究者,学生,その他) |
セミナーHP | https://www.math.is.tohoku.ac.jp/~arakilab/tohoku/lectures/ |