第11回統計科学セミナー(2024年7月31日開催)「統計的仮説検定と論理」のご案内
講演概要:
背理法とは、「『Aでない』を仮定すると矛盾が導出されるならば、Aである」という論法である。
背理法を用いて導出される命題には例えば、「上に有界な実数の集合には上限がある」などがある。
一方、統計的仮説検定では、帰無仮説の棄却は次の推論に基づいて行われる。
1. 検定統計量が棄却域に属する
2. 高確率で対立仮説が成立する
3. 高確率で帰無仮説は成立しない
このことから、仮説検定を「危険率付きの背理法である」と説明する入門書もあるが、論理学の観点からみてこれは妥当だろうか?
また、よりよく仮説検定を説明できる論理は構成できるだろうか?本講演ではこれらの点について検討する。
尚、本講演内容は大森仁准教授との議論によるものである。
イベント概要
イベント名称 | 統計的仮説検定と論理 |
日 時 |
2024年7月31日(水)16:30 ~ 17:30 現地開催 |
開催場所 | |
講 演 者 | 根元 多佳子(東北大学情報科学研究科) |
対 象 者 | 講演に興味のある学内外の方(研究者,学生,その他) |
セミナーHP | https://www.math.is.tohoku.ac.jp/~arakilab/tohoku/lectures/ |