第16回統計科学セミナー(2024年10月28日開催)「日本沿岸のプランクトン動態解明に向けたゲノム解析基盤の整備」のご案内

講演概要:

 海洋熱波や海洋酸性化は、漁業をはじめとする地域経済や地域文化に甚大な影響を及ぼしつつあります。温暖化などの環境変化は徐々に進行しますが、それに対する生態系の応答は非線形であるため、生態系の変化を予測することは容易ではありません。さらに、生態系は大気中の二酸化炭素収支などを通じて、気候や海洋環境にも影響を及ぼします。すなわち、生態系と物理系は相互に依存する一体化したシステムであり、それが将来予測を一層難しくしています。本年設立された変動海洋エコシステム高等研究所(WPI-AIMEC)は、海洋物理学と海洋生態学を統合し、変動する海洋エコシステムの理解を目指しています。私たち沿岸生態系サービス研究ユニットは、女川湾をはじめとする複数の湾で毎月サンプリングを行い、環境データと共にプランクトンの存在状態や機能を網羅的に解析するための基盤データベースの構築を進めています。本セミナーでは、データベースの構築状況を紹介し、どのようなデータ解析手法が海洋生態系の理解に貢献するかを議論します。

イベント概要

イベント名称 日本沿岸のプランクトン動態解明に向けたゲノム解析基盤の整備
日  時

  2024年10月28日(月)16:30 ~ 17:30

開催場所 東北大学大学院情報科学研究科棟2階大講義室
講 演 者  大林 武(東北大学情報科学研究科)
対 象 者 講演に興味のある学内外の方(研究者,学生,その他)
セミナーHP https://www.math.is.tohoku.ac.jp/~arakilab/tohoku/lectures/