開催報告:量子アニーリングが示す社会の未来像 -今日から使える量子アニーリングマシン-
2018年12月4日、東京都港区赤坂のCSAJ会議室にて標記のセミナーを開催いたしました。
このセミナーは本研究科と一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)の共催により、主に日本のソフトウェアベンダ等に向けて、量子コンピュータ環境でのシステム開発に関する知見を深め、各社が対応を開始する契機となることを目的に企画されたものです。
(開催案内)
https://www.is.tohoku.ac.jp/jp/news/event/detail---id-646.html
本セミナーでは、はじめに加賀武志特任教授よりセミナー開催の趣旨および東北大学の紹介を行いました。続いて量子アニーリング研究開発センター センター長を務める応用情報科学専攻 物理フラクチュオマティクス論の大関真之准教授を講師とし、量子コンピュータの最新開発動向をはじめ、世界初の商用量子コンピュータ『D-Wave』を使用した東北大学における研究・応用事例などを実際に量子コンピュータを動かしながら講演いただきました。
講演の最後には2019年4月に発足予定の量子アニーリング研究開発コンソーシアムについても言及があり、講演後の個別相談会では、今後量子コンピュータの活用を検討している企業やコンソーシアムの詳細について興味を持たれた方々により長蛇の列がなされるという活況ぶりでした。
量子コンピューターへの、今後の企業の期待がうかがえる一日となりました。
加賀武志特任教授
講演を行う大関真之准教授
熱気にあふれた満員の会場