人文系の英語論文執筆もAIが支援 東北大発ベンチャーの論文執筆支援システムが心理学分野に対応
発表のポイント
- 東北大発学生ベンチャーによる英語論文執筆支援システム (Langsmith Editor) が、初の人文系分野である「心理学分野」に対応。
- 心理学系の論文データで学習したAIが、論文らしい言い回しについて提案を行う。
- 会員登録を行うことで、心理学向けエンジンを一週間無料でお試し利用可能。
概要
東北大発の学生ベンチャーであるLangsmith株式会社(東北大学大学院情報科学研究科 乾研究室 博士課程の伊藤拓海と栗林樹生が創業)は、2021年4月より人工知能を活用した英語論文執筆支援システム「Langsmith Editor」(https://ja.langsmith.co.jp/) を提供してきました。この度本システムが、初の人文系分野である「心理学分野」へ対応しました。
分野によって好まれる文体や専門用語が異なることを踏まえ、Langsmithはこれまで医学・化学・生物学・機械学習・画像処理・自然言語処理といった特定分野へ特化したエンジンを提供しています。今回、新たに心理学分野のエンジンを追加しました (図1)。言語学・神経科学といった隣接分野の論文も学習に用いていており、それらの分野の論文執筆でも役立つと考えています。
心理学モデルはLangsmith Premiumプランに登録することで利用可能です。Freeプラン登録時の7日間の無料トライアル期間にて心理学分野エンジンのお試し可能が可能です。また、2021年9月30日までご利用いただける800円割引のプロモーションコードを公式Twitter(https://twitter.com/langsmith_nlp)にて配布中です。
図1: 心理学エンジンによる言い回し提案の例
Langsmith Editorとは
英語で論文を書き研究成果を世界に発信することは、研究者や研究室の所属する学生にとって重要な営みです。特に論文執筆においては、読み手にとって分かりやすく、誤解なく内容を伝えることが不可欠です。また競争的な分野では、限られた時間の中で論文を執筆するスピードも求められます。その点で、日本人などの英語を母語としない研究者は言語の壁という観点でハンディギャップを負っていると言えます。Langsmith株式会社は、研究活動における言語の壁を減らすべく、人工知能の技術を用いたLangsmith Editorを提供してまいりました。
Langsmith Editor上で英語の文章を書くと、論文らしい言い回しについてAIが提案を行ってくれます。スペル・文法エラーチェッカーなどとは異なり、Langsmith Editorでは言い回しについて様々な「案出し」を行ってくれる点がポイントです。これにより、英語論文の推敲作業が、「書く」から「選ぶ」に変わることを期待しています。
教育の観点においても、大学教員が学生一人ひとりに英語論文執筆指導を行うことは非現実的であり、ある程度学生が「自習」によって執筆力を高めていくことが求められます。AIによる提案を取捨選択していく中で、「こんな言い回しがあるのか」「本当にこの言い回しで良いのだろうか」という気づきを与えることを期待しています。
Langsmith概要
社名:Langsmith株式会社
本社:東京都渋谷区渋谷3-25-18
メンバー:
代表取締役 後藤 高志(MLS取締役 弁護士)
共同創業者 伊藤 拓海 ※
共同創業者 栗林 樹生 ※
取締役 森山 雅勝 (MLS代表取締役社長)
※東北大学大学院情報科学研究科 乾研究室 博士後期課程2年 在学中
設立:2018年5月
事業:自然言語処理、ディープラーニングを使った文章推敲支援人工知能システムの開発
URL:
Langsmith Editor https://langsmith.co.jp/
サービス紹介 https://ja.langsmith.co.jp/
コーポレート https://corp.langsmith.co.jp/
記載されている会社名、製品・サービス名は、登録商標または商標です。
問い合わせ先
東北大学 大学院情報科学研究科 乾研究室
担当 伊藤 拓海・栗林 樹生
電話 022-795-7091
E-mail:(伊藤)takumi.ito.c4※tohoku.ac.jp
(栗林)kuribayashi※tohoku.ac.jp
(※を@に変えてください)
Langsmith 株式会社 管理部
担当 米村
Email: pr※langsmith.co.jp
(※を@に変えてください)