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第83回情報科学談話会のお知らせ(2022年8月4日開催) 細田千尋准教授「遂行機能の向上個人差とwell-being」・伊藤康一准教授「カラダをカギとするバイオメトリクス」
日時 | 2022年8月4日(木) 13:30~15:30 |
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場所 | Google Meetによるオンライン開催 |
話題提供者 | 細田千尋 准教授 伊藤康一 准教授 |
提供者所属 | 細田千尋 准教授:人間社会情報科学専攻 学習心理情報学分野 伊藤康一 准教授:情報基礎科学専攻 計算機構論分野 |
話題 | 細田千尋 准教授「遂行機能の向上個人差とwell-being」 伊藤康一 准教授「カラダをカギとするバイオメトリクス」 |
概要 | “Winners never quitand quitters never win” これは、アメリカのスポーツやビジネスの信条だとされている(Wrosch, Scheier, Carver, & Schulz, 2003a)。日本だけでなく、世界的にも、逆境の中でも諦めずに情熱をもって粘り強く目標を追求することが美徳とされている(Eskreis-Winkler, Gross, & Duckworth, 2016)。また、ポジティブ心理学において、well-beingを5つの構成要素から定義しているPERAモデルでは、何かに没頭すること(engagement)と何かを成し遂げること(Achievement)が持続的な幸福の上で重要であるとしている。我々の研究室では、この何かに没頭し、成し遂げる、という遂行機能(一般的にはやり抜く力と言われるもの)の個人差を決定する要因の解明および、達成やエンゲージメントによるwell-beingに着目をしている。 我々は、長期の英語、運動学習などいくつかの異なるドメインについてトレーニングする実験を行なった結果、遂行能力は、ドメインによらない個人の固有値である可能性を示唆した上で、これらの個人差と脳情報の個人差に関連があることを示した。また、学習する環境においても、個人にとっての最適性が、達成や自己効力感に大きく影響することをいくつかのデータから示すことができており、それらの研究成果について紹介しながら、遂行機能個人差とwell-beingについて考察する。(細田千尋 准教授) バイオメトリクスとは、人間の身体的あるいは行動的な特徴を用いて個人を同定する技術です。カギのようになくすことがなく、パスワードのように忘れることもなく、利便性が高い個人認証技術です。すでに、指紋認証や顔認証などが空港の出入国管理からスマートフォンのユーザ認証まで広く実用化されています。正確に認証することを目的とした研究に注目されがちですが、生体特徴や認証システムを守るための安全性の研究も行われています。バイオメトリクスの研究は、パターン認識だけではなく、画像・信号処理、コンピュータビジョン、マシンビジョン、機械学習などの知識を必要とするため、きわめて学際的です。そのようなバイオメトリクスの基礎から最新の研究動向まで本発表で概説します。(伊藤康一 准教授) |
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