第86回情報科学談話会のお知らせ(2022年12月8日開催) 大山智也助教「地理的犯罪予測をめぐるあれこれ」・佐々木加奈子特任助教 (研究)「アートと研究の境界を超えて:語りづらさのための表現とそのデザインの探求」

 
日時 2022年12月8日(木) 13:30~15:30
場所 Google Meetによるオンライン開催
話題提供者 大山智也 助教
佐々木加奈子 特任助教(研究)
提供者所属 大山智也 助教:情報基礎科学専攻 データ基礎情報学講
佐々木加奈子 特任助教(研究):人間社会情報科学専攻 社会構造変動論分野
話題 大山智也 助教:「地理的犯罪予測をめぐるあれこれ」
佐々木加奈子 特任助教(研究):「アートと研究の境界を超えて:語りづらさのための表現とそのデザインの探求」
概要  犯罪予測と聞くと、どんなことを思い浮かべるでしょうか?映画の「マイノリティリポート」よろしく、近い将来「誰が」犯罪を犯すのかという、個人の加害リスク予測を連想する方が多いと思います。しかしながら、10年ほど前に欧米を中心にブームとなったのは、「どこで」犯罪が起こるのかを予想しようとする、いわば地理的な犯罪予測でした。こうした地理的犯罪予測では、地震の発生予測モデルを応用したアルゴリズムをはじめ、犯罪学理論と数学、統計学、情報科学などが組み合わさり、多様な分野の研究者たちが、さまざまな予測モデルを編み出しました。これらは大きく、犯罪データを使った直接的な予測手法と、犯罪と関連する要因を用いる間接的な予測手法に分けられます。今回の話題提供では、この犯罪予測分野を概観しつつ、私のこれまでの研究を紹介します。(大山智也 助教)

 昨今、経営、医療、地域や観光学分野でのアートを導入した研究実践の報告が国内外で目立っています。例えば、自己表現を促すアートを導入した地域再生や人との繋がり、障害者支援としてのアート制作による創造とエンパワーメントについて論じられています。さらに、科学技術の発展とともに、ますますアート×テクノロジーによる新たなコミュニケーションの形が模索・提示されています。
本発表では、芸術活動を行ってきた発表者のこれまでのアートプロジェクトや、研究実践として「語りづらさ」を抱えた者の経験を表現可能なものにするために、表現を誘発する場のデザインとその検証に取り組んでいた事例を紹介します。(佐々木加奈子 特任助教(研究))

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