第88回情報科学談話会のお知らせ(2023年8月25日開催) 根元 多佳子准教授「直観主義論理とその上の数学の話」・齊藤 いつみ准教授「大規模言語モデルの現状と最新動向」

 
日時 2023年8月25日(金) 14:30~16:30
場所 情報科学研究科棟2F大講義室
話題提供者 根元 多佳子准教授
齊藤 いつみ准教授
提供者所属 根元 多佳子准教授:システム情報科学専攻 システム情報数理学講座 システム情報数理学 II
齊藤 いつみ准教授:人間社会情報科学専攻 人間情報学講座  言語情報学
話題 根元 多佳子准教授:「直観主義論理とその上の数学の話」
齊藤 いつみ准教授:「大規模言語モデルの現状と最新動向」
概要  概要:  数学の証明ではどんな論理を使っているでしょうか?例えば、「AかつB」が成り立つときは「A」が成り立つと考えてよいでしょう。このように、何からなにを導いてよいのかという規則の集まりが論理です。実はこの規則はそれほどたくさんありません。普通の数学で用いる論理は古典論理と呼ばれて排中律を認める論理です。排中律を認めない論理は直観主義論理と呼ばれ、古典論理と比べると証明できることが少なく不便なところもあるのですが、計算機に証明を書かせる観点からすると、結構便利なこともあります。今回は、直観主義論理とその上の数学の紹介をします。
( 根元 多佳子准教授)

 ChatGPTに代表される大規模言語モデルの研究開発はここ数年で大きく進展し、世界中で急速にユーザ数が増加するなど社会に大きなインパクトを与えている。本発表では、これらの大規模言語モデルの到達点や課題について概観する。また、画像や音声などの非言語情報を理解可能にするためのマルチモーダル化、様々な外部ツールの活用、出力の信頼性評価、モデルによるフィードバック等、最新の研究動向と今後の展望について紹介する。
(齊藤 いつみ准教授)



談話会ポスター(宣伝用に使用してください)