第75回情報科学談話会のお知らせ(2019年8月1日開催) 藤原 直哉 准教授「人流データ解析とネットワーク」・川崎 洋輔 助教「交通データハンドリングの最前線」

 
日時 2019年8月1日(木) 16:30~18:30
場所 情報科学研究科棟2階・大講義室
話題提供者 藤原 直哉 准教授
川崎 洋輔 助教
提供者所属 藤原 准教授:人間社会情報科学専攻 地域計量システム分析分野
川崎 助教:人間社会情報科学専攻 空間計画科学分野
話題 藤原 准教授「人流データ解析とネットワーク」
川崎 助教「交通データハンドリングの最前線」
概要 近年、携帯電話の普及などの要因により、大規模かつ詳細な人々の流動に関するデータ(人流データ)が入手可能となり、これまでわからなかった人々の行動パターンにおける法則性が明らかになりつつあります。そのような法則性の中にはネットワークとして分析することで明らかになるものも含まれています。本講演では、近年の人流データを用いた研究について概観するとともに、講演者らが得た様々な時間・空間スケールにおける結果について紹介し、経済学や公衆衛生学などへの応用についても議論します。(藤原 准教授)

交通データは、古くから使われる車両感知器等の設置型センサデータの他、最近では、カーナビやスマートフォン等から様々な移動体のデータが取得されています。こうした移動体データは、年々データ量が急増しています。また、交通管制分野においては、時々刻々と変化する交通流の制御のためにデータ解析のリアルタイム性が求められています。したがって、現在、こうした大量かつ様々なデータをリアルタイムに解析する技術への研究ニーズが高まっています。
こうした背景の下、本発表では、交通データ解析について、データ融合やデータ同化といった最新の交通データ解析技術や今後のデータハンドリングの展望について紹介します。(川崎 助教)