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第78回情報科学談話会のお知らせ(2019年12月5日開催) 岡田 彩 准教授 「<悩ましい>チャリティ広告」・坂田 邦子 講師「AI時代における〈情報弱者〉とは?」
日時 | 2019年12月5日(木) 16:30~18:30 |
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場所 | 情報科学研究科棟2階・大講義室 |
話題提供者 | 岡田 彩 准教授 坂田 邦子 講師 |
提供者所属 | 岡田 彩 准教授:人間社会情報科学専攻 社会構造変動論分野 坂田 邦子 講師:人間社会情報科学専攻 メディア文化論分野 |
話題 | 岡田 彩 准教授「<悩ましい>チャリティ広告」 坂田 邦子 講師「AI時代における〈情報弱者〉とは?」 |
概要 | 近年、寄付やボランティアなど、社会貢献行動を促す「チャリティ広告」が、私たちの生活空間でも良く見られるようになりました。この発表では、「チャリティ広告」を社会学の視点から捉え、これを作成・発信する市民社会組織が抱える<悩ましさ>について考えます。広告を発信するNPOなどの市民社会組織は、忙しい毎日を送る人々に振り向いてもらえるよう、また数ある社会的な課題の中から自らが取り組むイシューに関心を持ってもらえるよう、創意工夫を凝らしています。限られたスペースの中に、どのような内容を、どのような見せ方で提示するのか。戦略的な取捨選択を伴う、その一筋縄ではいかないプロセスを、最新の研究成果とともに議論します。(岡田 彩 准教授) 社会情報学の領域において、高度に情報化する社会と反比例して増加する〈情報弱者〉への関心はますます高まっています。「メディアリテラシー」「情報リテラシー」といった個人の能力の問題を超えた、あるいはその獲得において最も重要な要素だと言っても過言ではない、社会構造や経済格差の問題と絡まり合いながらメディアおよび情報が創り出す〈情報弱者〉そして〈言説的弱者〉の存在。「多様性」という言葉が声高に叫ばれる一方で、情報技術が革新し、それにともなって情報量がますます膨張するなか、このような〈弱者〉に対する手はまだ差し伸べられているとは言えません。 本発表では、とりわけ3.11以降のメディア状況のなかで生じている〈言説的弱者〉と〈情報弱者〉という概念を紹介するとともに、今まさに突入しつつあるAI時代における潜在的な〈情報弱者〉について考えてみたいと思います。(坂田 邦子 講師) |