シンポジウム概要

東日本大震災から5年、その間にもわが国では風水害、火山噴火等の大規模な災害が毎年発生しており、次なる大地震の発生も予想されています。東北大学大学院情報科学研究科は、自然科学と人文・社会科学の学問を結集、発展させ、総合的・学際的な課題に取り組んでいる独立研究科であり、「防災」に関わる問題にも多くの研究者が取り組んでいます。この機会に東日本大震災と『情報』がどのように関わったかを振り返るとともに、今後起こりうる大規模災害に対し情報科学が果たすべき役割をテーマに公開シンポジウムを開催いたします。広く防災と情報科学にご興味をお持ちの皆さまのご参加をお待ちしております。この機会に地下鉄東西線青葉山駅最寄りの本研究科にどうぞ足をお運びください。

プログラム

12:30 開場
13:00 開会の挨拶
13:10 - 14:30
講演1
もしも発災時に判断に迷ったら
[災害時の心理と情報認知]
邑本俊亮教授/東北大学災害科学国際研究所
(人間・社会対応研究部門 災害情報認知研究分野)
講演2
もしも災害で情報が混乱してしまったら
[自然言語処理を活用した防災情報の整理と共有]
乾 健太郎教授/東北大学大学院情報科学研究科
(システム情報科学専攻、情報伝達学)
講演3
もしも災害で携帯が繋がらなくなったら
[被災地でデータをリレーする災害通信網]
加藤 寧教授/東北大学大学院情報科学研究科
(応用情報科学専攻、情報通信技術論)
講演4
もしも想定外の災害が起こったら
[災害ロボティクスの挑戦]
田所諭教授/東北大学大学院情報科学研究科
(応用情報科学専攻、人間-ロボット情報学)
14:40 - 16:00
講演5
もしも街の姿が大きく変わってしまったら
[人工知能がストリートビューで捉える街並みの変化]
岡谷貴之教授/東北大学大学院情報科学研究科
(システム情報科学専攻、イメージ解析学)
講演6
もしも災害の経験が失われたら
[東日本大震災の経験を次世代に伝え残すデジタルアーカイブ]
柴山明寛准教授/東北大学災害科学国際研究所
(情報管理・社会連携部門 災害アーカイブ研究分野)
講演7
もしも被災住民がバラバラに避難してしまったら
[被災地における選挙のあり方]
河村和徳准教授/東北大学大学院情報科学研究科
(人間社会情報科学専攻、政治情報学)
講演8
「もしも」に備える学・官連携
[東北大学への期待]
伊藤敬幹仙台市副市長
16:10 - 17:00 パネルディスカッション
モデレータ:坂田邦子講師
東北大学大学院情報科学研究科(人間社会情報科学専攻、メディア文化論)
17:00 閉会