マンガの間から何が読めるか?
ポップカルチャーを通して見るコミュニケーションの変容
窪 俊一 准教授
マンガにはさまざまな間があり、コマとコマの間にある間を埋めながら、僕たちはマンガを読んでいます。人と人との間を、文化と文化の間を、そして持て余した時間を埋めてくれるマンガ。このマンガというメディア(媒介するもの)を通して、現代の情報通信技術の発展に伴うコミュニケーションの変容を探ってみます。
窪 俊一 准教授
マンガにはさまざまな間があり、コマとコマの間にある間を埋めながら、僕たちはマンガを読んでいます。人と人との間を、文化と文化の間を、そして持て余した時間を埋めてくれるマンガ。このマンガというメディア(媒介するもの)を通して、現代の情報通信技術の発展に伴うコミュニケーションの変容を探ってみます。
伊藤 彰則 教授
AIスピーカーやスマホアプリなど、人間と会話できる機械が実用化されています。生活に入ってきているこれらの機械は、人間と同じように、私たちにとって話し相手となることができるのでしょうか? また、そうなるためには何が必要なのでしょうか? 人と機械のコミュニケーションという点から、こうした問題を考えてみたいと思います。
長野 明子 准教授
日本語の文末に現れる「よ」や「ね」のような文末詞は、それ自体では無意味な形態素ですが、「いいよ」と「いいね」が違うことは母語話者には自明です。普段何気なく使っている文末詞について内省していくと、言語には、情報構造とかCommon Groundとかいわれる、話し手と聞き手の間の情報共有に関わるレベルがあることが見えてきます。
浦本 武雄 プロジェクト特任助教
私たちが日常で使う言語はもちろん、プログラミング言語といった人工言語にも文法のような一定の構造があります。形式言語理論と呼ばれる分野では、このような言語の中の構造=パターンを数学的に記述し、分類することが一つの目標です。抽象的な数学を駆使して、言語の構造をいかに解明するのか、その展望についてお話しします。
水木 敬明 准教授
友達同士の二人がいて、付き合うかどうかを決めたい場面を考えましょう。秘密計算という暗号技術を使うと、各々の気持ち(YESかNOか)を秘密にしたまま、交際成立か不成立かだけを計算することができ、これなら、たとえ不成立でも気まずくならずに済みます。トランプのようなカード組を使って手軽に秘密計算を行う方法を紹介します。
北形 元 准教授
インターネットをはじめとする情報通信技術の発達は、我々のコミュニケーションの可能性を広げてきました。その一方で懸念されるのが、インターネットに依存しすぎる生活です。今回は、リアルとサイバーが調和した人間性豊かでストレスフリーなコミュニケーションの実現をめざす、さまざまな取り組みを紹介したいと思います。
モデレータ
河村 和徳 准教授
「分かち合う」が語源のコミュニケーション。私たち人類は、ときには非言語情報も駆使しながら、そのための技法を考えてきました。「ヒト」と「キカイ」の対話という新しいかたちも近年話題になりつつあります。私たちの「情報の分かち合い」は今後どうなるのか、それに伴い私たちの生活は豊かになるのか、情報科学の研究成果をもとに考えます。