情報科学研究科30周年記念事業 東北大学 大学院情報科学研究科シンポジウム「情報科学」から「学び」を考える

学びが変わる 、DXが変える

Q&A

講演のテーマ・内容に関するQ&A

各講演に関してお寄せいただいた質問に講演者が回答しております。
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学習ログからなにかの問題がわかったとして、授業改善や教材改善に対するアドバイスを専門家がおこなえるようなシステムはあるのですか?
正直なところ、まだ十分には出来ていないと思います。先生や生徒が授業を振り返って、どこで躓いたか把握する仕組みは出来ていますが、それを授業や教材の改善に活かすことは、先生や生徒の判断に委ねられており、そこが今後の重要な課題だと思います。例えば、コンサルタントを行う企業と連携して、学習ログを解析して次の教材の改訂に活用するなどして、システム化に取り組んでいきたいと思います。
BookRollの算数・数学科以外での利活用について事例または展望がございましたら教えていただけますと嬉しいです。
数学、算数以外では、これまでの研究では、英語や国語、社会、理科などの主要な科目だけでなく、技術・家庭科や音楽、プログラミングなどの科目でBookRollを使って頂いたことがあります。
教育データやAIの活用によって教員の負担が減るとのことですが、具体的にどういった負担が減るのでしょうか?
作業時間の削減に絶大な効果があると思います。例えば、試験後の解説のために生徒の答案に目を通して典型的な誤答例を見出す作業も、アクティブラーニング等のために生徒の個性を加味して偏りのないようにグループ分けする作業も、従来なら多大な時間と労力を費やしますが、それをリアルタイムで瞬時に行えるようになります。教員は、そうして空いた時間を、例えば生徒とのコミュニケーションや指導に当てることも出来ると思います。